ロシア出張から帰国した国会社会問題委員会のダン・ニュー・ロイ副主任は、モスクワには約200か所の闇工場があり、1つの工場で約100人のベトナム人労働者が働いていると明らかにした。約2万人のベトナム人が、モスクワに不法滞在していることになる。18日付VNエコノミーが報じた。
ロイ副主任は、「彼らは闇工場で仕事がある時は隠れて働いている。給料の未払いや奴隷的な待遇など何か問題が起きた時に初めて声を上げるため、両国の当局は対処に苦慮している」と述べた。
在ロシア・ベトナム大使館によると、2008年から2009年にかけての世界金融危機で、ベトナム人労働者を雇用していた多くのロシア企業が生産を縮小したり破産したりしたが、その後脱税するため営業許可を取得せずに活動する闇工場が増え、それらの工場が不法滞在の労働者を雇っているという。
労働傷病兵社会省海外労働管理局によると、2008年以降2667人のベトナム人労働者がロシアに派遣されており、1か月当たりの給料は300~400ドル(約2万4000~3万2000円)だという。