南中部ビンディン省農業農村開発局とハイダン電子通信社は13日に開いた会合で、漁船が本土から離れた海域で危険に遭遇した場合にその情報をいち早く把握し対応できるようにするため救難用の船舶無線システムを紹介した。13日付VNエクスプレスが報じた。
紹介されたのは日本のアイコム株式会社(大阪市平野区)の製品「ICOM IC-M802(DSC+GPS)」。DSC(デジタル選択呼出)により自動的に遭難信号を発信することができる。また、GPSも搭載しており、位置情報と方位情報も同時に送信することが可能だ。
政府は各地方政府に対し、本土から離れた海域、特にホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)とチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)の海域で漁を行う漁船のリスト作成を指示している。リストに登載された漁船は、無線システムの設置や登録などの費用の補助を受けることができるようになる見込みだ。