最近開かれたハノイ市197指導委員会の会議で、シクロの活動を今後も認めるかどうかを巡って議論が交わされた。警察と交通当局が渋滞緩和のため廃止を提案したのに対し、観光業界はハノイの文化を損なうものだと廃止に反対した。17日付VNエクスプレスが報じた。
ハノイ旅行クラブのウン・チョン・トゥ副会長は、一部のシクロが時間給を稼ごうと故意に速度を落として走っていることを認めた上で、活動時間や走行コースを制限することで管理できると主張した。観光業界からは、外国人観光客がシクロを好んでいること、ハノイの貴重な観光資源であることなどを挙げて、廃止ではなく管理強化を望む声が多かった。
しかし、ハノイツーリストのリュー・ドゥック・ケー社長は、最近の交通状況では事故の不安を訴える観光客も多いとし、「弊社はハノイでのシクロツアーを止め、中部フエ市やメコンデルタ地方カントー市でのシクロツアーに切り替えた」と他社とは別の見方を示した。