教育訓練省は今年度から障害者に対して大学入学試験を免除する。この障害者優遇措置は障害者の就学や社会参入の機会拡大に寄与すると評価されている一方で、優遇措置に関する具体的な規定が策定されていないことから、障害者の就学を反対に難しくする可能性があると懸念する声が出ている。23日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
障害者の大学入試免除措置により、各大学・短大では入学を希望する障害者の高校時代の成績及び健康状態に基づいて入学を認めるか否か決定することになる。しかし、大学・短大では障害者の入学を敬遠する傾向が強いという実状の中で、グレード・ポイント・アベレージ(GPA)を始めとする成績に関する規定が策定されていないため、大学・短大側が何らかの理由を付けて、入学を希望する障害者を不合格とする可能性があると指摘されている。
障害者の就学・社会参入の機会拡大を目的としている大学入試免除措置だが、この措置が反対に障害者の就学機会を奪い、障害者と健常者と学歴の格差を拡大させるとする意見も出ている。