労働傷病兵社会省海外労働管理局によると、2010年の海外派遣労働者数は前年比16.4%増の8万5546人で、年間計画を100.64%達成した。10日付VNエコノミーが報じた。
派遣人数が最も多い国と地域は、▽台湾:2万8449人、▽マレーシア:1万1741人、▽韓国:8628人、▽ラオス:5903人、▽リビア:5242人、▽アラブ首長国連邦(UAE):5241人、▽日本:4913人、▽マカオ:3124人――。
労働傷病兵社会省によると、これまでのベトナム人労働者の派遣先は40か国・地域に上るが、労働者が毎年安定的に派遣されているのは10か国・地域程度に留まっているという。
台湾は、派遣者数では引き続き第1位に就いているが、近年ベトナム人労働者の逃亡が増加しており、台湾企業はベトナム人労働者の雇用を懸念する傾向がある。一方で、労働条件が良いとされるマレーシアは労働者に人気がなく派遣者数が伸び悩んでいる。派遣先として人気がある日本の受け入れ数は毎年4000~5000人に留まっている他、韓国では技能や語学など派遣条件が厳しくなりつつある。
このような状況から、2011年は労働者は件数は前年と比べてあまり増加せず現状維持程度と見込まれている。