ベトナムでも下肢の骨延長術が行われている。ハノイ市の108病院整形外科副主任のドー・ティエン・ズン医師によると、骨延長術には十分な財力、治療する時間、さらに痛みに耐える強い意志力が必要だという。10日付ベトナムネットが報じた。
この方法で脚を伸ばすには、1センチメートル当たり平均40日かかる。仮に8センチ伸ばしたい場合は11か月ほどかかることになる。患者は、最初の3~4か月座ったままの状態で過ごさなくてはならず、その後もリハビリ治療が必要だ。術後の療養期間は非常に重要で、本人の意志力のほかに家族の協力も欠かせないという。
術後に電話番号を変えてしまう患者も多い。ズン医師は「患者は通常、整形手術したことを隠したがる。その後の経過を尋ねるために私がかける電話さえ受けたがらない」と話した。また、痛みに耐えられず手術の中止を求められたケースも数例あるという。
ズン医師は「身長をもっと伸ばしたいと考えることは、決して悪いことではない。ただし、手術費に治療費、その後の長い療養期間の生活費を準備でき、痛みや不便な生活に耐えることができるかどうかをよく考えて欲しい」と話している。