米グーグル社はこのほど、ウェブブラウザ「グーグルクーロム」のセキュリティホール(脆弱性)を発見したハノイ工科大学ネットワークセキュリティーセンター(BKIS)のセキュリティエンジニアであるブイ・クアン・ミン氏に賞金1000ドル(約8万3000円)を贈呈した。17日付トゥオイチェー紙電子版が報じた。
ミン氏が発見したセキュリティホールは、グーグルクーロム上のXMLファイルを処理するプロセスにあり、悪意のあるコードが仕込まれたウェブサイトにユーザーがアクセスすると、ハッカーによってユーザーのコンピュータが乗っ取られる可能性があった。このセキュリティホールは、米アップル社のウェブブラウザ「サファリ」でも同様の影響を及ぼすという。
ミン氏がセキュリティホールを発見したのはこれが初めてではない。2008年12月にミン氏と研究グループは、アスース、レノボ、東芝のノートパソコンに重大なセキュリティホールがあるのを発見した。また、米マイクロソフト社の「ウィンドウズ・メディア・エンコーダー」のセキュリティホール発見にも貢献した。