公安省は9月29日、国内外の反体制組織と協力してベトナム政府の転覆を謀ったとして、フランスとベトナムの国籍を持つ大学教員ファム・ミン・ホアン容疑者(55歳)を逮捕したと明らかにした。公安省によると、容疑事実は次のとおり。
ホアン容疑者はフランスに在住していた1998年に反体制組織「ベトタン」に参加、ベトナム国内で同組織の活動を行うため帰国し、2000年にホーチミン市工科大学で講師の職に就いた。同容疑者は2002年7月から今年5月までの間に「ファン・キエン・クオック」のペンネームを使って、反体制的な内容の記事29本を書きインターネット上に掲載した。
ホアン容疑者は2009年11月、妻と別の1人とともに、マレーシアで開かれたベトタンのセミナーに参加、情報流出防止ソフトの使用法などを学んだ。今年1~5月には妻や弟などとともに、国内でベトタンの組織拡大のためのセミナーを開催、4つのグループに宣伝活動を行った。各グループには大学生や尼僧ら10~12人が参加していた。
さらに、ホアン容疑者はホーチミン市10区の自宅で、ベトタンメンバーらとしばしば会合を開き、組織拡大について話し合っていたとされる。