ベトナムインターポール(国際刑事警察機構)事務所は10日、ベトナムは外国人の出入国管理に弱点を抱えているため、世界の犯罪者の逃亡先になっているとの認識を明らかにした。
2004年以降これまでに、同事務所は837人の指名手配(ベトナム公安省が発令した指名手配も含む)情報を受けたが、うち583人はベトナムに逃げ込んだという情報だった。指名手配の発令件数の多い国は韓国、台湾、米国、英国など。
ほとんどの指名手配犯は空路で合法的に入国し、外国人が多く住む地方(東南部のドンナイ省、ビンズオン省、バリア・ブンタウ省など)や大都市(ハノイ市、北部ハイフォン市、中部ダナン市、ホーチミン市)に隠れ住んでいるという。同事務所がこれまでに逮捕し、指名手配を発令した国の警察に引き渡した人数は35人にとどまっている。