ベトナム評価レポート株式会社(ベトナムレポート)は7月30日、2010年上半期におけるハノイ市の不動産購入者約500組を対象とした調査結果を発表した。それによると、不動産の購入目的の61.9%が投資(そのうち長期投資・賃貸52.3%、短期投資47.7%)、居住が38.1%となっている。
投資家に人気を集めている不動産は、▽中所得者向けマンション37.9%、▽ハノイ市中心部の土地・住居20.9%、▽ペントハウス17.9%、▽高級マンション14.7%、▽その他8.6%。特に、ハノイ市トゥリエム郡及びハドン区の不動産は人気が高く、投資家に高額な利益をもたらしている。また、不動産の購入資金に関しては、自己資金が最も多く44%、次いで友人・家族からの借入金が35%、一方で銀行からの借入金は20%に留まっている。
2010年下半期は、多くの短期投資家が不動産投資より大きな利益が獲得できる投資先に資金を移行すると見られている。このことからベトナムレポートは、下半期のハノイ市不動産市場は、短期投資により不動産が高騰した上半期に比べ安定し、小幅に下落すると予測している。