グエン・タン・ズン首相はこのほど、「2030年までの原子力発電所開発計画方針」を承認した。2030年までに東南部と中部に8カ所の原子力発電所を建設し、原子炉13基を稼働させるとしている。合計出力は1万5000~1万6000メガワットで、国内発電能力の10%に相当する。
方針によると、2015年まではベトナム初の原子力発電所を着工するための準備期間として、人材育成、制度・政策の整備、国内原子力関連産業の促進などに注力する。2020年までに第1ニントゥアン原子力発電所の1号原子炉を稼働させ商業発電を開始。2021年には同発電所の2号原子炉を稼働させるとともに、第2ニントゥアン原子力発電所を着工する。
8カ所の原子力発電所の建設予定地としては、ニントゥアン省(東南部)、ビンディン省(南中部)、フーイエン省(同)、クアンガイ省(同)、ハティン省(北中部)の5省が挙げられている。