ホーチミン市クチ郡在住でトゥイティエン社社長のグエン・ティ・キム・ディンさん(56歳・女性)は10日、ドイツ系会員制大型スーパー「メトロ」ヒエップフー店の警備員に名誉を傷つけられたとして、同店を相手に慰謝料の支払いと公開謝罪を求める訴訟をホーチミン市人民裁判所に起こした。同裁判所は訴状を受理した。
訴状によると、ディンさんは5月18日、メトロ・ヒエップフー店で買い物し支払いを済ませた後で店を出ようとしたところ、万引き防止用のゲートが反応したため、警備員に商品を検査された。しかし不審な点が何もなかったため、警備員はその場でディンさんの身体検査を要求、ディンさんは店側の代表者立ち会いのもと別室で行うなら応じると答えた。
ディンさんは20分経っても店側の代表者が現れないため帰ろうとしたところ、警備員らに阻止された。警備員がディンさんを別室に連れて行こうと服の襟をつかんで引っ張ったため服が頭から脱げてしまい、ディンさんは潔白を証明するため、その場で自らズボンを脱いだ。その後別室で、警察、店側の立ち会いのもとで身体検査が行われ、ディンさんへの疑いは晴れた。