格安航空会社ジェットスター・パシフィック(JPA)のタ・ヒュー・タイン副社長はこのほど、ホーチミン市のタンソンニャット空港で同社社員が品質チェック用の航空燃料を制限地域から許可なしで持ち出そうとした事実があったことを明らかにした。航空燃料は各フライトの前にチェックを受けるよう規定されている。
この社員はチェック後に燃料100リットルを抜き取り、車で運び出そうとしたところを空港警備当局に発見された。当局はこの燃料窃盗未遂事件には複数の人間が関与している可能性があるとして、捜査を行っている。タイン副社長は、当局の結論を待ってこの社員の処分を決定すると述べた。
タンソンニャット空港では、ベトナム航空燃料社(ビナプコ)とペトロリメックス航空燃料株式会社(PJF)が、1日当たり約270機に燃料供給サービスを行っているが、管理体制が緩いため燃料の紛失や抜き取り事件が過去にも発生している。