ハノイ市でこのほど、未成年者の不登校・家出・薬物中毒・けんかなどの問題行動が激増している現状を打開するための解決策を話し合う会合が開かれ、教育機関、警察、社会問題研究機関などの代表者が協議した。
ベトナム教育研究開発センターのアンケート結果によると、親に何らかのうそをついていると答えた生徒の割合は小学校が22%、中学校が50%、高校が64%と成長するにつれてうそが多くなっている。また、高校を退学した生徒の多くは、家出してネットで仲間を募り、グループで麻薬使用、窃盗、けんかなどの問題を起こしており、その数は全国で2万人以上に上っている。
こうした現状について、出席者の一人であるハノイ市グエンフエ高校のレ・グエン・フオン教頭は、学校側が生徒の学業ばかりを重視し、道徳教育や生活指導を怠ってきたことが原因の一つとの見解を示した。公安省の代表者もこの意見に賛意を示し、学校・家庭・社会の結び付きを深め、学校と地元の役所や警察が協力して子どもの教育や保護に取り組む必要があると述べた。