公安省警察総局のカオ・スアン・ホン副局長は20日に開かれた全国交通警察会議で、交通警察の活動には多くの改善がみられたが、不正行為の根絶には至っていないとの総括を行った。警察総局の報告によれば、今年これまでに延べ約4万6000人の交通警察官が運転手や荷主からのわいろの申し出を拒否し、合計9億2800万ドン(約460万円)の罰金を徴収しているが、国道1A号線と国道5号線の交通違反取り締まりには多くの問題点があるという。
例えば北中部のタインホア省やハティン省では、短い区間に複数のパトロール隊が集中することがあり、わずか30分間に29台の車両を取り締まったケースがある。特に問題なのは、任務中の複数のパトロール隊が警察総局特別チームの姿を確認すると逃げるように現場から立ち去ったことで、田んぼや茂みの中に逃げ込んだパトロール隊も確認されている。ホン副局長は、違反行為の映像や資料を各地方警察に送付して、違反警察官を処分するよう指示したと述べた。