ハノイ市社会秩序犯罪捜査警察局のグエン・ドク・チュン局長は9日、今後外国人が関連する未解決事件の精査を行い、犯人や証拠品の情報を公開して捜査に生かす方針を明らかにした。警察は捜査を強化して全事件の解決を目指す。
同局の統計によると、昨年12月1日からこれまでに発覚した外国人関連の事件は117件で、前年同期に比べ90%増加している。このうち、外国人が加害者になった事件は11件で、窃盗、詐欺、ばくちなどの事件を起こしている。逆に外国人が被害者になった事件は106件で、窃盗、強盗、暴行などが多く主にホアンキエム区で発生している。具体例としては、タクシーやバイクタクシーのドライバーによる法外な料金請求、会社の従業員や警備員による窃盗、観光地での路上行商人らによるすりなど。
チュン局長は、外国人関連事件捜査の問題点として言葉の壁やベトナム人と見分けのつきにくいアジア人の犯罪が増えていることを挙げた。また、外国人容疑者は逮捕された後も供述を拒否する場合が多いため、捜査が難航するという。