東南部ビントゥアン省ファンティエット市内の各小中学校ではこの一週間ほど、教員・生徒・保護者らが「中秋フェスティバル」(10月2日・3日開催)の準備に忙しい。このお祭りは3年前から計画されており、ベトナム記録に挑戦することになっている。
計画によると、フェスティバルにあたって生徒は手持ちのちょうちんを1個ずつ用意するとともに、各学校では3~4メートルの巨大なちょうちんを作成することになっている。フェスティバル実行委員会の委員長も務める同市人民委員会のグエン・バン・ルアン副主席は「ちょうちん作りにかかる費用は少なくないが、これは伝統的なお祭りで今年は記録への挑戦もかかっている。経費の大半は地元企業や保護者会の寄付で賄っており、学校側の負担はない」と語る。
しかし家計の苦しい家庭も少なからずあり、ちょうちん1つに5万~7万ドン(約270~380円)も支払うのは大変だとの声もあがっている。小学生の子ども2人を持つある母親は「子どもを参加させないのはかわいそうだし学校にも協力したいが、この出費は正直言って厳しい」と話している。