中国警察はこのほど、ベトナムと国境を接する広西省防城港市での100億元(約1400億円)のマネーロンダリング(資金洗浄)に関与した疑いで8人のベトナム人と3人の中国人を逮捕した。この一味は中国人とベトナム人のそれぞれのリーダーに率いられていた。
一味は中国南部の広西、広東、福建の各省で、資金洗浄を望む人向けに手数料を取って大口の口座を開く違法な銀行を経営、その資金を海外の銀行、主としてベトナムの銀行に電信送金していた。中国側のリーダーが2004年11月から2008年3月の間に合計77件の銀行口座を開設、合計72億元(約1000億円)を1万回以上にわたって送金していたことが分かっている。
中国警察は今年5月、延べ200人の警察官を投入して地下銀行を強制捜査し、預金通帳70冊、銀行カード590枚、車2台、コンピューター6台、68万元(約950万円)の現金を押収、また簿価4750万元(約6億6000万円)の銀行口座327件を凍結した。