政府はこのほど各国会議員に対し、経済衰退の影響による労働者の失業状況に関する報告書を送付した。それによると、失業者の数は多いものの再就職した人の割合も80%に上っている。
全国48省・中央直轄市からの報告によると、今年第1四半期には企業1264社で合計6万4897人が職を失っている。これは報告のあった企業各社の総従業員数の10%を占める数字だ。失業者の多い地方はホーチミン市、ハノイ市、北部ビンズオン省、東南部ドンナイ省、北部ハイフォン市、北部ナムディン省で、特にホーチミン市の失業者数は1万5548人と全体の4分の1を占めていた。
また、第1四半期の全国の伝統工芸村での失業者数は3万594人で、失業者数の多い地方はいずれも北部のバクニン省・タイビン省・ハナム省・ハノイ市・ハイズオン省だった。さらに、外国に派遣されたベトナム人労働者が契約打ち切りで期限前に帰国するケースも急増しており、これまでに7000人に達している。
報告は今年通年の失業者数を、企業の従業員約30万人、外国派遣労働者の期限前帰国者1万人と予測している。ただし、企業の求人数は依然として多く、第1四半期の失業者のうち80%がすでに新しい職についている。特にビンズオン省では失業者の95%が再就職を果たしているという。