行政による通りの命名作業が遅れている中、ホーチミン市の住民はそれらの通りに、すき勝手に名前を付けているが、その名前には奇妙なものが多い。
チュオンビンカイ通りとダオタン通りを結んでいるタンフー地区の通りは名前が3年間ないままだったが、周辺の住民らはその上に高圧電線が架かっていることから、「ディエンカオテェ(高電圧)通り」と呼んでいる。
その他、風変わりな名前の通りとしては、「フオンドンチョソンカイ(ソンカイ市場の東)通り」、「ボーバオタンタン(タンタン堤防)通り」、「バインダイ(環状道路)通り」など。さらに聞いて驚く名前としては、戦時中の記憶を想起させるものがあり、「チエンルオック(戦略)通り」、「アプチエンルオック(戦略村)通り」、「テンルア(ミサイル)通り」、「リエンキュー(戦闘地帯内)通り」、「ザオトンハオアプ3(連絡用塹壕村落3)通り」など。
通りの名前は、時にはその通りと何の関連性もなく、時には思わず考えてしまうような名前が付けられることもあるが、「なるほど」と思わせるものも多い。