ホーチミン市環境・労働健康センターのフイン・タン・ティエン所長はこのほど、ベトナムで医療従事者がB型肝炎患者の体液や血液の付いた注射針との接触によりB型肝炎ウイルス(HBV)に感染する可能性は25%に上ると明らかにした。現在ベトナムでは人口の10~15%がHBVに感染しているが、医療従事者の感染率は通常より3~5倍も高いという。HBVは血液が乾燥してもその中で生き延びるため、感染の可能性はHIVウイルスより50~100倍も高い。
こうした状況を受けて、同センターとホーチミン市第2小児病院は24日から医療従事者を対象に感染予防プログラムを開始した。特にB型肝炎、C型肝炎、HIVなどの感染予防に力を入れている。