東南部ビンズオン省ではこの数年ゴム樹脂の価格が高値をつけていることから、多くの農家が果樹園や森林の木を伐採してゴムの木を植えるケースが続出している。
1ヘクタール当たりのゴム園から得られる年間利益は5000万~8000万ドン(約33万~53万円)になり、1世帯の農家に2ヘクタールのゴム園があれば安定した生活が見込めるという。そのため、果樹園や森だけではなく、畑や田んぼまでゴム園に転換する例が相次いでいる。
同省農業農村発展局は2010年までにゴム栽培面積を約10万5000ヘクタールとすることを計画していたが、今年8月の時点ですでに12万2586ヘクタールに達している。同局のレ・バン・ズム局長は、田んぼにゴムの木を植林しても適切な方法で栽培しなければ、品質のよいゴム樹脂の収穫は期待できないと話している。