ホーチミン市交通運輸局は24日、7月21日から適用された燃料価格の値上げを受け、同市でバス事業を運営している企業・合作社、バス協会と緊急会議を行い、バス事業の今後について協議した。
会議では、バス事業の安定化を図るための緊急対策として2つの方策を実施することで一致した。一つは、交通運輸局と財政局がバス運営事業者に対し、今回の燃料価格値上げ分に相当する金額(ディーゼル油2000ドン<約13円>、ガソリン4500ドン<約29円>、いずれも1リットル当たり)の補助金を支給する。また、十分な流動資金を確保していない合作社のために、通常は後払いの月額補助金を前払いで支給する予定だ(ただし同市人民委員会の承認後)。
交通運輸局は、バス運賃を値上げせずにすめば、今回のガソリン価格の値上げはバス利用者を増やすよい機会になるととらえている。同市公共旅客輸送管理センターも、輸送サービスの質を向上させるため、市内でのバス事業の改善(路線変更、増便など)を間もなく実施するとしている。