麻薬犯罪捜査局が警察総局に提出した報告書によると、ベトナム北西部の国境地域は依然として麻薬犯罪の温床になっている。今年1~4月に同地域では、23件の麻薬犯罪が摘発され141人が逮捕された。押収された麻薬の内訳は、アヘン3.5キログラム、ヘロイン約22キログラム、錠剤型麻薬3726錠など。
同地域で起きた典型的な事件としては、3月22日に北部ディエンビエン省でヘロイン700グラムを運んでいた容疑者2人を逮捕した例や、3月24日に北部ソンラ省で大量のヘロインとともに容疑者5人を逮捕した例が挙げられる。
麻薬犯罪捜査局によると、これまでに多くの麻薬犯罪グループの摘発に成功しているものの、ベトナム北西部はラオスからの密輸入と中国への密輸出のルートのかなめであるため、依然として麻薬犯罪が後を絶たないという。国内で指名手配された容疑者がラオスに逃走し、国境地域でブローカーとなっているケースも多いと見られている。