ホーチミン市6区で実施されているごみ分別試行プログラムの総括会議がこのほど行われた。6区公益サービス社によると、同区では2004年からごみ分別を行っているが、ごみ分別施設の処理能力が低く、有機ごみと無機ごみの分別がいまだ徹底されていないという。同区では1日320~330トンのごみが発生するが、分別施設の処理能力は1日60トンにとどまっている。
同プログラムには218億ドン(約1億3600万円)の市予算が計上されており、第1段階としてすでに50億ドン(約3130万円)が支出された。しかし、同市にはコンポストと呼ばれる有機肥料の生産工場がまだなく、分別された有機ごみが活用されずそのまま埋められているのが現状だという。
同市資源環境局のグエン・バン・フオック副局長は、この現状についてごみの分別後のプロセスに適切な投資が行われていないためと指摘し、分別プログラムを他の区でも展開するためには施設の整備がまず必要だと述べている。