ベトナム国家交通安全委員会と日本の国際協力機構(JICA)は22日、ベトナムの道路交通安全総合計画に関する研究結果を発表した。これは、同計画の主な方針と交通事故削減のための方策についての中間報告。この中でJICAの代表は、交通政策の策定・実施に多くの組織や機関が関わっているため、統一性に欠け集中的に政策を実施することができていないと指摘。交通安全秩序の維持で重要なことは人々の交通安全意識の向上だが、現状では十分でなく、特に農村ではこの傾向が強いと述べた。
また、ベトナムにおける交通事故被害者の救急搬送に関する調査によると、世界保健機関(WHO)の基準では人口100万人に付き救急車15台、すなわちハノイ市では救急車60台が必要だが、実際には10台しかないことが明らかにされた。