ハノイの高級マンション「ザ・マナー」では、管理サービスを請負うビテクスコ(Bitexco)社が管理費や駐車場料金の徴収を一方的に決定したことから、これに反対する住民約100世帯が11日、ビテクスコ代表者との話し合いを要求して事務所に詰め掛ける騒ぎとなった。
住民側の代表者によると、同マンションはまだ建設中の部分があり、電話線・インターネット・ケーブルテレビもまだ整備されておらず、入居率も50%に達していないという。ビテクスコは入居率が50%に達した時点で管理費を徴収すると約束していたにもかかわらず、住民らに何の相談もなく7月1日から徴収することを決め通知していた。
管理費は1平方メートル当たり0.8米ドル(約90円)で、平均的な200平方メートルの部屋の場合、付加価値税込みで1カ月当たり176米ドル(約2万円)。また自動車1台の駐車料金は100米ドル(約1万1500円)と決められ、料金を支払っていない車は、ゲートを設けて実力で排除するなど強圧的な姿勢を取っていた。
11日の話し合いで同社側は、住民に威圧的な通知文書を送付したことなどについて謝罪し、管理費については今後住民と協議のうえで決めることを約束した。