中部トゥアティエン・フエ省、中南部クアンナム省の両人民委員会は9月28日、ウシ科の一種で絶滅危惧種ベトナムレイヨウ(サオラ)の保護区をそれぞれの省に設置することで合意した。保護区の面積は1区当たり121平方キロメートル。これらの新保護区は、バックマー国立自然公園にも近く、これによりベトナムの海岸線からラオスのセーサップ国立生物多様性保護区にかけて、総面積2920平方キロメートルの広大な保護区域が形成されることになる。
なお、ベトナムレイヨウは1992年に世界自然保護基金(WWF)とベトナムの科学者らに発見された。ベトナムとラオスにまたがるチュオンソン山脈にのみ生息している。