保健省は5日、中央薬品研究所の検査により朝鮮ニンジンや黄耆(オウギ)などの生薬が有効成分をとりのぞかれた出がらしの状態でベトナムに輸入されている事実が判明したと明らかにした。これらの薬理効果がない朝鮮ニンジンは1キログラム約20万ドン(約1400円)の破格の低価格で輸入されていた。また、ハノイ市の生薬輸入業者200社のうち、営業許可を取得していたのは19社しかなかった。
同省はこれより前に、漢方薬局が多いホーチミン市5区で販売されている生薬や漢方薬の50~70%は密輸品で、偽物も少なくないという調査結果を発表している。調査した同区の販売店62店のうち違反が発覚したのは55店にも上る。