世界母乳育児週間(8月1~7日)を迎えるにあたり、7月26日にセミナーが開催された。この席で保健省出産局のディン・チ・フオン・ホア副局長は、国連児童基金(ユニセフ)などが推奨している生後6カ月の完全母乳育児の実施率がベトナムでは12%に留まっていると明らかにした。
保健関連機関の調査によると、生後1カ月の完全母乳育児の実施率は31%、産後1時間以内の新生児に母親が母乳を与える割合は75%となっている。また、6カ月未満乳児の離乳食の補完(1日1回)と粉ミルクの飲用率は増加傾向にあるという。
世界保健機関(WHO)によると、産後30分以内に母乳を与え6カ月間完全母乳育児を実施すれば、世界で100万人以上の乳幼児の命を救えるという。また、母乳育児は肥満ややせすぎ、栄養失調を防ぎ、神経の発達、免疫力をつけるなど乳幼児の健全な成長を促すことができるとして、WHOやユニセフがキャンペーンを行っている。