公安省汚職犯罪捜査局(C37)はこのほど、ディエンビエンフーの戦い(訳注:第1次インドシナ戦争末期<1954年>に起きた最大の戦闘)における勝利を記念した銅像の建立事業に絡んで横領を行ったとして、工芸美術大学の元学長レ・フエン教授とグエン・ドゥック・スン元造形学科長を起訴した。この問題に関しては、すでに別の5人が逮捕されている。
C37が依頼した鑑定の結果によると、この銅像の総重量は160トン強で、当初の設計図で予定されていた220トンに比べて銅が約30%も少なくなっていたという。また、公安省刑事科学研究所によると、この銅像には不純物が混ぜられており銅の比率は約87%だったという。警察は、被告らが銅をごまかすことで不当に得た約2億4000万ドン(約180万円)を、山分けしたと見ている。