国連開発計画(UNDP)による「人間開発報告書2006」の内容が10日、ハノイで発表された。「水危機神話を越えて−水資源をめぐる権力闘争と貧困、グローバルな課題」というタイトルが付けられた今年の同報告書の中で、ベトナムは水と衛生面に対する投資状況に改善が見られるものの、安全な水(浄水)の利用という点でまだ十分ではないと指摘されている。
世界保健機構(WHO)のベトナム事務所によると、ベトナム人の3分の2以上が不衛生な水や環境に起因する何らかの病気を患っており、約500万人の子供が浄水を利用できず、1300万人の子供が不適切な衛生状態に置かれているという。