7月31日にハイズオン省で摘発された、航空燃料公社(VINAPICO)職員らによる燃料抜き取り事件で、ハノイ公安は13人の運転手や仲介業者ら計19人から事情聴取を行った結果、盗難・密売された燃料は2万5000リットルにも達することがわかった。
VINAPICOの燃料運搬車の出発(ハイフォン市)時、及び到着(ハノイ・ノイバイ空港)時に、燃料の量及び品質を厳しく検査する立場である、北部燃料庫の守衛トゥエン(37歳)が主犯格とされる。搬送途上で運転手らにより抜き取られた燃料は、1リットル7000ドン(約50円)で仲介業者に密売され、大半は安価なガソリンで薄められ売られていたという。
経済・職務管理犯罪捜査課長は「輸入に頼っている高額な航空燃料を、犯人らは数年来に渡り盗難・密売しており、これが国家に与えた損失は極めて大きい」としている。同課は現在、容疑者らを起訴する準備を進めている。