20日午前2時頃、アンザン省チャウドック郡の投資開発銀行に男が押し入り、警備員に刃物で重傷を負わせて室内を荒し回った上に逃走した。一時間後に警察に取り押さえられた犯人は、賭博による借金があり、金銭目的で犯行に及んだと容疑を認めているという。
今回の事件で注目されたのは、警備員レー・ベト・ルアンさん(27)の機転だった。ルアンさんはナイフで刺された際に、わざと死んだふりをしてホア容疑者が油断した隙に警察に110番通報を行った。警察が現場に急行すると、追い詰められた犯人は建物の屋根づたいに逃走を図ったが、近隣の住民が警察に逃走経路を示して協力したため、捕り物劇は午前3時に決着した。
ホア容疑者は大斧と爆弾まで用意していたが、金庫が頑丈で破壊できず結局一銭も手に出来なかった。病院に運ばれたルアンさんは一時意識不明の重体だったが、現在は警察や報道関係者に証言ができるまでに回復しているという。