ベトナムではこれまで海水真珠養殖が盛んに行われ、様々な色の真珠を作り出してきたが、このほど中部・ラムドン省において淡水養殖で黒真珠を作り出すことに成功した。
黒真珠の価値は、養殖する貝、自然環境、球形の美しさ等によって決まり、貝に何を与えて養殖するのかが大事なポイントとなり、今回、黒真珠養殖を成功させたティエン氏の養殖場では木の葉や魚の鱗を混ぜ合わせた餌料を貝に与えている。核を培養してから、真珠が取り出されるまで約2年かかり、1万~1万5000個の貝の内、黒真珠が出来るのはそのうちの約1個と貴重であり、価格は直径13~14mmのもので1000米ドル(約11万2000円)~2000米ドル(約22万5000円)にもなる。
現在、同氏はタイニン省・ダウティン湖でも真珠養殖を開始。将来は地元の人々に全面的に任せ、地方の発展に役立てようと考えており、この計画実現のために、真珠養殖業者のための教育機関も開設した。