今年の初めから中部高原地方ザライ省では黄壇(壇木の一種)ブームが巻き起こっている。同省トゥ・トウン村ではこのブームに便乗し多くの村民が黄壇で作られた自宅の柱や梁を取り外し売りさばいている。また、このブームは近隣の村々にも広がっており、仕事を辞め、黄壇を求めて国立公園などの森林に分け入り違法伐採を始めている人々も出始めている。
一方、取り締まる側は「黄壇の削り屑や根までが売買されるとは…一体何に使うんだ??」と、首をかしげながらも取締りを強化。17日までに10立米近い黄壇(時価は1立米あたり1億5000万ドン=約111万円)と複数の伐採・運搬用機材を押収し、違法伐採の罪で4人を起訴した。しかし取締りを強化しても、黄壇は大きな収入源。高く売れる黄壇を狙った違法伐採は今も後をたたない。