先日、トイチェ紙に宛てられた読者の投稿記事によって、紙幣のみならず硬貨にまで偽造の対象が拡大している可能性が明らかにされた。投稿者(ホーチミン市在住者)によると、問題となっているのは5000ドン硬貨(約 37円)で、通常の硬貨と比べ縁のギザギザが甘く、軽量で、地面に落とした時に聞こえる金属音が本物と異なるという。5000ドン硬貨は、ハノイの一柱寺の絵柄が使われているが、柄の浮き上がり方も鮮明ではないという。
この偽造硬貨疑惑について、ベトナム国家銀行(中央銀行)のヴゥ・フイ・トアン副総裁は、鑑定の結果を待って、この硬貨が偽造硬貨なのか、あるいは鋳造時に発生した不良品など別の原因があるのか、正式な見解を発表したいと話している。一般的には、5000ドン硬貨の製造原料は合金で、表面の絵柄も精密であるため、偽造は難しいとされている。