- 省幹部らがセクストーション被害
- 犯人から1200万円を要求される
- 画像鑑定の結果、写真は捏造と判明
東南部地方バリア・ブンタウ省の多くの機関・組織のトップらが人工知能(AI)とディープフェイクで捏造された合成写真で脅迫されていたことが分かった。同省警察が15日に明らかにした。
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標的となったのは、マスコミやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などで顔写真が公開されている複数の幹部ら。
犯人は幹部らの携帯電話宛てに「あなたがホテルでセックスしている様子を撮影した動画がある」とのメッセージと、ベッドで女性の隣に横たわっている本人が写った画像を送り付け、20億VND(約1200万円)を要求した。画像はホテルで撮影された動画からキャプチャしたものと見られた。
犯人側は、要求に応じなければ、問題の動画をインターネット上で公開して写真を職場の周辺にばらまき、管轄機関に「法律違反」を告発すると幹部らを脅迫。セクストーション(性的脅迫)被害を受けた幹部らが警察に届け出た。
画像鑑定の結果で、写真はAIとディープフェイクで捏造されたものと確認された。警察は同事件の捜査を進めており、犯人を厳格に処分する方針だ。