東南部地方ビンズオン省総合病院で手術を受けた女性患者の家族が、「虫垂炎と診断されたのに内視鏡手術で卵巣を誤って摘出された」と訴えていた件について、病院側は「患者家族の誤解」と説明した。
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L・T・Tさん(35歳、北中部地方タインホア省出身)は11日、同病院を受診。検査の結果、急性虫垂炎(盲腸)の可能性が高いと診断され、手術を受けるために入院した。
しかし、内視鏡手術では虫垂に異常が確認されず、右の卵管が腫れて周辺組織に付着し膿も出ていため、執刀医は産婦人科の医師と協力して摘出手術を行った。病院側はその際、カルテに記入された家族の電話番号に電話したが、連絡が取れず、院内放送でも連絡がつかなかったため、執刀医らは右の卵管を摘出した。
病院側は手術後、患者と家族に手術内容について説明したが、この時の説明が分かりにくかったのか、患者家族は卵巣を誤摘出されたと勘違いし、病院との間でひと悶着あった。
病院は今回の件を教訓として受け止め、不安を生むような誤解を避けるべく、患者や家族に病状を説明する際には、なるべく専門用語を使用せず、明確かつ詳細に、なおかつ分かりやすい説明を心掛けるよう医師らに指導した。なお、患者は術後の経過も良く、容態は安定しているという。