「捕らわれの姫を助けたヒーロー」を逮捕、自作自演の拉致事件

2021/03/19 04:06 JST配信

 4日夜にハノイ市ドンダー区ガートゥーソー(Nga Tu So)街区にあるフックカイン(Phuc Khanh)寺の前で若い女性が拉致された事件で、同区警察は16日、違法身柄拘束容疑で男4人を逮捕し、刑事事件として立件することを明らかにした。

(C) tuoitre
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 逮捕されたのは、主犯格のグエン・バン・ドゥック容疑者(24歳、北中部地方タインホア省出身)とその知人3人(23~25歳)。

 ドゥック容疑者は2020年10月にN・T・Tさん(女性・19歳、ハノイ市在住)と知り合い、好意を寄せていた。しかし、何度も告白したが断られたため、「ダムゼル・イン・ディストレス(捕らわれの姫)」を真似て芝居を演出し、Tさんの気を引くことにした。

 事件当日の4日午後7時ごろ、ドゥック容疑者はTさんと寺の前で待ち合わせた。Tさんが到着すると、ドゥック容疑者に雇われた知人らがTさんをバイクに乗せて連れ去り、ドンアイン郡にある家屋に連れ込んだ。

 拉致の犯人を装った知人らはTさんの携帯電話からドゥック容疑者に連絡し、「5億VND(約236万円)を渡さなければ、この子の命はない」と脅迫。間もなくドゥック容疑者が姿を現して偽の犯人らに「身代金」を渡し、Tさんを助け出した。

 ドゥック容疑者は「捕らわれの姫を助けたヒーロー」となりTさんを振り向かせるはずだったが、事件後にTさんが警察に被害を届け出たため、この三文芝居は水の泡となり、ドゥック容疑者もあえなく御用となった。

[VnExpress 22:57 16/03/2021 / Tuoi Tre 23:29 16/03/2021 / Thanh Nien 09:08 17/03/2021, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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