東北部地方タイグエン省フォーイエン町(thi xa Pho Yen)にある高速道路のサービスエリアで10日午前、代金を支払わずに商品を店外に持ち出した男が店員に暴行を加える様子を撮影した動画がインターネットに投稿されて大きな波紋を呼んだ。
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この男は同町公安部の警察官を務めているグエン・ソー・ベト上尉(35歳)であることが判明し、火に油を注いだ。
監視カメラの映像によると、ベト上尉と息子の2人は10日午前にこのサービスエリアを訪れた。ベト上尉の息子が店のレジの前でソーセージを手に持ってためらっていると、店外で待っていたベト上尉がそのまま外に出るよう合図。しかし息子は代金を支払うことも、店外に出ることもしなかった。
そこで店員から代金の支払いを求められると、ベト上尉がレジのところまで来て息子からソーセージを奪い取り、レジ係の女性にそれを投げ付けた上、別の男性店員の顔面を勢いよく叩き付けた。
サービスエリアの責任者は11日にインタビューに応じ、「誤解が原因の出来事だった。ベト上尉は店員2人に謝罪した」と述べた。
同町公安部はベト上尉に対して1か月の職務停止処分を科し、事実確認を行っている。事実確認の結果を踏まえ、処分を決定するという。
これに先立つ8月には、ホーチミン市タンソンニャット国際空港で搭乗手続きをしていたハノイ市の女性警察官が空港の女性スタッフを下品な言葉で罵ったり、空港のセキュリティ担当者を殴ったりする事件が発生している。