北中部地方タインホア省ティンザー郡ハイイエン村(xa Hai Yen, huyen Tinh Gia)にあるベトコムバンク[VCB](Vietcombank)の支店で7月25日に発生した発砲事件で、同省公安局は4日、容疑者を「公共の場の治安を乱した容疑」で逮捕したことを明らかにした。
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逮捕されたのは、同省チエウソン郡(huyen Trieu Son)の警察官を務めていたダオ・スアン・トゥー容疑者(男・32歳)だった。同容疑者は8月7日に自首して警察に拳銃「K59」と弾丸5個を提出し、上尉の軍籍を剥奪されている。
現場に設置された監視カメラの映像には、マスクを着けてヘルメットをかぶったトゥー容疑者が左手にバッグを持って1人で銀行に押し入り、警備員2人に拳銃を向けて発砲するも、外に追い出されてそのままバイクで逃走する様子が映っていた。バイクには偽造のナンバープレートが付けられていた。
発砲により警備員1人が足を負傷し、現場からはトゥー容疑者が撃ったものとみられる弾殻3個が発見された。
トゥー容疑者の行為は強盗未遂に該当するが、同容疑者が治安びん乱の容疑で逮捕されたことを巡り、量刑に影響を及ぼす容疑の確定に問題があるとして、同省警察の対応を疑問視する声が多くあがっている。
これを受けて同省警察は7日、トゥー容疑者の容疑に「軍用兵器の違法所持・使用容疑」を新たに追加したと発表し、「証拠を掴むことができれば傷害容疑と強盗容疑も追加する」とコメントした。