南中部沿岸地方ダナン市人民裁判所は24日、2015年11月に同市の民家の前で中国人男性を拳銃で撃って殺害したとして殺人罪及び違法武器使用罪に問われていた中国籍のフェン・ロン・チュン(Feng Long Chun、男・28歳、ハノイ市在住)被告に終身刑を言い渡した。
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同事件は、2015年11月26日に同市ソンチャー区グエンズイヒエウ通りK184/22番地の民家に住んでいた31歳の中国人男性が、出勤しようと門の前にバイクを出したところで同被告に拳銃で腹部を撃たれ死亡したというもの。
この民家は男性のベトナム人妻の実家で、2人は2011年に結婚し、3歳の子供と一緒に住んでいた。警察は同被告がカンボジアのプノンペンに身を潜めていることを確認し、自首するよう説得。1か月間にわたる張り込みと捜査を経て同被告の逮捕に至った。
男性を殺害した理由について同被告は、「インターネットでの携帯電話SIMカードの販売に関して男性に悪く言われたため、拾った拳銃で脅かそうとしただけ。殺すつもりはなかった」とし、殺意を認めなかった。
しかし捜査の結果、同被告は犯行に使われた拳銃をタイで購入したほか、南中部沿岸地方クアンナム省の質屋でバイクを購入し、長時間にわたり男性の自宅付近で待ち伏せしていたことが明らかになったため、裁判所は「殺意が明らか」として終身刑の判決を言い渡した。