22年前に食事の席に居合わせた男性を刺殺し、全国指名手配を受けていたダン・バン・ロイ容疑者がこのほど、南中部沿岸地方フーイエン省ドンスアン郡にある山奥の農園で逮捕された。
(C) vnexpress, 逮捕直後のダン・バン・ロイ容疑者(中央) |
同容疑者は1993年、南中部沿岸地方ビンディン省ホアイニョン郡で知人やその周辺に住む若者らと食事した際、同席していた男性と言い争いとなり、顔を殴られたことに激昂して刃物で刺殺し、現場から逃走した。
ビンディン省警察は同容疑者を全国指名手配し、20年以上にわたり行方を追ってきたが、全く足取りがつかめなかった。しかし当局は、5月初めに同容疑者がフーイエン省ドンスアン郡の山奥に潜伏しているという情報をつかみ、10日に及ぶ捜索の結果、ついに同容疑者を発見し、逮捕した。
逮捕した時、同容疑者は農園の他の労働者らと昼食を摂っているところだった。山奥の捜索中、塩をまぶした白飯だけを食べ、捜索10日目には野生の虎にも遭遇したという捜査官は、「ダン・バン・ロイ容疑者の名前を呼ぶと、容疑者の顔から血の気が失せた。我々は逃げる隙も与えず、その場で取り押さえて逮捕した」と当時の状況を語った。
なお、同容疑者は殺人事件を起こす前にも窃盗罪で有罪判決を受けており、5年の禁固刑を受けていた。