ホーチミン市タンソンニャット国際空港によると、11日午後、ベトナム航空(Vietnam Airlines:VNA)香港発~ホーチミン行き便に搭乗していた中国人乗客、Liu Jun Sing容疑者(男・43歳)を窃盗容疑で逮捕した。
Liu容疑者は、機内で日本人乗客の手荷物から1000人民元の現金を盗もうとしたところを別の乗客に発見された。
客室乗務員は機長の指示に従い直ちに窃盗の記録書を作成。Liu容疑者は罪を認め、同記録書に署名した。タンソンニャット国際空港到着後、同容疑者の身柄は南部空港局出入国警察に引き渡された。
2014年に入って、ベトナム航空機内で起きた中国人乗客による窃盗事件は今回で14件目。現行の法律システムは統一されておらず、航空機内における窃盗の場合の処分は記録書の作成と自国への強制送還のみで、刑罰は科されない。
容疑者の特徴として、◇1人で搭乗している、◇3~5人の観光客の近くに席を確保する、◇当日または翌日に復路便を予約している、◇預け入れ手荷物がない(荷物が少ない)、◇直近1~2か月の間で数十回の出入国履歴がある、などが挙げられるという。
また、機内窃盗の手口としては、ターゲットとなる乗客が寝ている間やトイレに立っている間、もしくは着陸前に機体が高度を下げているタイミングを狙って手荷物から貴重品を盗み、すぐにトイレに入るなどして証拠を隠滅するという。