ハノイ市警察は、整形外科医による患者の死体遺棄事件の捜査結果を公表した。主犯で美容外科クリニックオーナーのグエン・マイン・トゥオン容疑者を死体遺棄および専門外治療などを行った罪で、また共犯で、クリニックの守衛をしていたダオ・クアン・カイン容疑者を死体遺棄および資産横領の罪で起訴することが決定した。
今後の裁判の結果により、主犯のトゥオン容疑者には最高で禁固22年、共犯のカイン容疑者には最高で禁固8年の判決が下される見通し。
この事件は、ハノイ市ハイバーチュン区にある美容外科クリニックで豊胸手術を受けた患者が死亡し、クリニックオーナーのトゥオン容疑者が、守衛と共に患者の死体をホン川(紅河)に遺棄したもの。なお、被害者の死体は、事件発生から4か月経った現在も見つかっていない。
ベトナムでは近年、美容外科クリニックでの医療事故が相次いでおり、その殆どは無許可で運営している美容外科クリニックで発生している。因みに、ハノイ市には数百もの美容外科クリニックが存在しているが、このうち許可を得て運営しているの30か所程度と言われている。