ホーチミン市警察と消防局のチームは5日午後4時半ごろ、火をつけて自殺すると言って両親の家に立てこもっていたヘロイン中毒者グエン・ブン・フイ(36歳・男)の身柄確保に成功した。
調べによると、フイは同日午後1時ごろ、ホーチミン市11区タウエン通りの両親宅を訪れ、ヘロイン購入用の金をせびったが拒否されたため、刃物を妹につきつけて脅した。しかし家族らは妹を助け出して、家から脱出した。一人なったフイは家にあったガソリンを自ら浴びるとともに家の周囲にもまき、家族のバイクに放火した。近所の人々はバイクの火は消し止めたものの、刃物を持つフイには近付けなかった。
通報を受けた警察が駆け付けると、フイは家に立てこもり家に火をつけて自殺すると脅した。警察は約4時間にわたって説得を続けたが効果がなかったため、消防局救難チームが催涙弾や消火器を使っての強行突入を決行、フイの身柄を確保した。
フイは今年初頭に麻薬中毒者矯正施設からホーチミン市内に住む妻子の元に帰ったが、結局麻薬と手を切ることはできなかった。