元恋人を殺害し金品を奪ったとして、殺人罪と強盗罪に問われたグエン・ドク・ギア被告(26歳・男)の裁判で、ハノイ市人民裁判所は14日、死刑の判決を出すと共に被害者家族に対する慰謝料約1億1000万ドン(約50万円)の支払いを命じた。同裁判所はまた、犯罪隠匿罪に問われたホアン・ティ・イエン被告(26歳・女)には、禁固1年3カ月、執行猶予2年6カ月の判決を出した。
判決によると、ギア被告は2006年にハノイ貿易大学で被害者のグエン・フオン・リンさん(26歳)と知り合い恋人関係になった。その後2人は別れ、ギア被告はイエン被告を愛するようになったが、ギア被告は別れた後もリンさんと連絡を取り合っていた。
イエン被告は今年4月23日から5月5日にかけて故郷に帰るため、ハノイ市カウザイ区にある集合住宅の部屋の留守番をギア被告に依頼。依頼を引き受けたギア被告はこの機会を利用してリンさんを部屋に誘い関係を持った。5月4日午後9時半ごろ、同被告はリンさんを刃物を使って殺害し頭部と手の指を切断、胴体を集合住宅の屋上に、頭部と指を別の場所に捨てた。イエン被告はギア被告の殺人の事実を知りながら警察に通報しなかった。