11日付けの上海デイリー紙によると、中国中部江西省警察は現在、同省内で先月起きた20人以上のベトナム人花嫁集団失そう事件を捜査中だという。
農民の王さんは、今年3月4日にグエンさんというベトナム人女性を紹介されてすぐに結婚を決め、挙式費用として3万3000中国元(約45万円)をグエンさんの家族に渡した。その後グエンさんは、ベトナム人女性約20人を王さんの友人らに紹介した。しかし4月のある日、グエンさんは買い物に行くといって出かけたきり戻ってこなかった。王さんはその後、友人らからすべてのベトナム人花嫁が姿を消したとの知らせを受けることになった。
警察によると、これらのベトナム人女性は違法に中国に入国し、挙式費用をだまし取る目的で地方在住の農民と結婚した疑いがあるという。ただし、中国人の夫の暴力や売春宿への転売を恐れて逃げ出したのではないかとの見方もある。