南中部カインホア省ニンホア郡ニンイック村では7月27日の夜から30日の朝にかけて、カエル捕りや農作業に出かけた地元住民が田んぼや養殖池で複数のワニを見かけ、うち6匹を捕獲している。ワニは体重4.5キログラムから10キログラムで、捕獲中にワニに手をかまれた人もいた。
ニンイック村にはカインベト社(Khatoco)のワニ飼育場があり、ここからワニが逃げ出したものとみられている。しかし同社幹部は、村人に持ち込まれて引き取った4匹のワニのうち同社のワニは1匹だけだったとしている。また、4匹のいずれも同社のワニではなかったと断言する幹部もいる。一方村民らは、これでは安心して田んぼや養殖池で作業ができないと話している。
カインベト社のワニ飼育場は以前カインホア省カインビン郡カインフー村にあったが、2007年11月の洪水で破壊されワニが逃亡する事態となったため、昨年半ばに今の場所に移転していた。